はずれスライムのつぶやき

どうでもいいことについて適当に考察していきます

すっかり放置しちゃったけれど

はてなブログは使い慣れている。

 

はず、だったけど。

 

今はすっかりnoteにハマってしまってるので、微妙に使いにくいw

 

でも編集のしやすさは、さすがはてなブログという感じが久しぶりに触ってもする。

 

今はnoteがメインなので、あちらで書いたものをこちらに編集してまとめるようになるかもしれないけど、せっかく続けてきたし、かなり昔の記事もこちらにあるので、両立しようと思います。

 

よろしくどーぞ。

楳図かすおさん。

その昔、楳図さんは『バカの壁』で有名な(アウトデラックスで異常な虫好きの白髪のおじさまという方が分かりやすい?)養老孟司さんと対談本を出している。
 

 

やさしい『唯脳論』

やさしい『唯脳論』

 

タイトルは、やさしい『唯脳論』。すでに絶版となっているようなので紹介してみる。

冒頭で楳図さんはこう語っている。

 

ぼくは今、〈自分という怖さ〉に興味がある。

『ヘビ少女』を描いていた頃、〈怖いもの〉は外からやってくる、とぼくは思っていた。世の中の認識も、〈怖いもの〉は、窓を開けて入ってきたり、闇夜の道に、突然現れたりするものだったはずだ。

『神の左手、悪魔の右手』を描いていた頃は、〈怖いもの〉はよそから来るのではなく、自分の身体の中に潜んでいる、自分の身体の中から出てくる、というふうに〈怖いもの〉の定義は変わってきていた。「ゾンビ」「エイリアン」がその代表だし、「吸血鬼」ブームの再燃もそうした傾向の具体的な現象だと思う。

今はどうか。本当に〈怖いもの〉は「自分そのもの」だという気がする。「自分って何だろう?」という怖さ!である。本当に自分のことはわからない。他人のことは、冷静に、まさに客観的に理解できるが、自分自身が何をしはじめるのか、これこそ最大級の〈怖さ〉である。

 

そして、恐怖の対象が自分自身へと向けられた時、楳図さんは漫画を描かなくなった。

 

それでは今夜は我がホラーの師、楳図かずおさんについて心ゆくまで語ってみようと思う。

 

楳図かずおさんの作品に初めて触れたのは僕が小学生の時で、場所はソロバン教室に置いてあった雑誌だった。

 

そこに『まことちゃん』が載っていた。恐怖と笑いは紙一重というけれど、当時の僕にとって、この作品とにかく怖かった。ぜんまい仕掛けのにわとりがギャーギャー(あの血しぶき風の擬音で)と鳴きわめくコマを見て、笑いより恐怖が先に来て僕は慌ててページを閉じた。

 

そしてそのままトラウマになった。

 

しかし、人間はうまくできている。僕はそれからしばらく忘れていた。

消去ではなく、忘れていたのだ。
 
その事を『漂流教室』に出会った時、まざまざと思い知らされた。

 

まず、書店で断片的に覗き見た。

 

そして話が知りたくなった。いわゆる怖いもの見たさというやつである。

 

元来、本好きの僕は小説版が無いかと探した。と言っても今のようにクリック一つのアマゾンで探せる訳も無く、ただ本屋さんに足を運んだだけだが、なんとそれは存在した。

 

風見潤さんのノベライズ本が。

 

あんなにハマった事は無かった。僕はもう高校生になっていた。

 

そしてそれを読んだ。確かに学校に通っていたはずだが、今思い出しても読書しかしていなかったように気がするくらいのめり込んでいた。

 

足元にぽっかり穴が開いて、すぽっとそこへ沈み込んだ感覚。周りの音が遮断され、空想の世界にむりやりひきずりこまれた恐怖体験。

 

読み終わっても、まるで体がしびれて現実感を失いそうだった。

 

三国志にも随分ハマったけれど、あんな体験は後にも先にもたった一度アレだけだ。

 

多感な時期にしかも原作の凄さと無限に広がる空想力といういろんな要因がうまく重なったのだろうけど、本当にアレはとんでもない体験だった。

 

だから『漂流教室』は僕にとって特別な作品だ。名作なんかで片付けられては困るくらいの。

 

ところで楳図先生に影響を受けた人は多い。

 

推理作家の綾辻行人さん、ゲーム業界に新風を巻き起こし若くして亡くなった『Dの食卓』の飯野賢治さん。『うずまき』で有名な伊藤潤二さんなど。

 

楳図かずおさんの作品の怖さは人間心理の怖さだ。

 

初期の作品たとえば『ママがこわい』や『半魚人』など異形の者の怖さだった。

 

ところがタマミで有名な『赤んぼ少女』や『おろち』では姉妹の醜い嫉妬心にスポットを当てる。『ねこ目小僧』や『ウルトラマン』等、時代の趨勢に合わせた作品もあるけれど、『イアラ』では究極の男女の愛を描く。

 

ここで恐怖は笑いへとシフトチェンジし、『アゲイン』、大ヒット作『まことちゃん』につながる。

 

僕が見たのはこの時期だ。

 

そして、感動と恐怖が融合した大傑作『漂流教室』を発表。

 

その後も母と娘の狂気の物語『洗礼』、究極の子供版ラブストーリー『わたしは真悟』、史上最高の恐怖漫画『神の左手、悪魔の右手』、漂流教室の続編とも取れる広大な世界観の『14歳』と立て続けに傑作を世に送り出す。

 

以上、駆け足で作品遍歴を見てきたが、他にも『蝶の墓』『プレゼント』『黒い瞳』『わたしは誰?』『ねがい』『Rojin』(影亡者の原型)『背猛霊』『奪われた心臓』『魔性の目』『夜あるく者』『みにくい人』『サンタクロースがやってくる』『灰色の待合室』『見知らぬ男』『おそれ』『ヘビおばさん』『ツンドラ』『4の恐怖』『幽霊屋敷』『悪魔の数式』『死者の行進』等々、挙げだしたらキリが無い傑作ばかりだ。

 

『恐怖への招待』や『ウメカニズム』を読むと楳図かずおさんの苦悩がかいま見える。ただのスプラッター漫画と片付けるのはどうかやめて頂きたい。

 

楳図さんは「子ども」なのである。大人の理論で子供の感性を描ける天才なのである。

そして恐怖と笑いの境界線を知っている人である。

 

ユリイカの対談でこんなセリフがある。抜粋なので多少分かりづらいが、ニュアンスは伝わると思う。

 

「いつもお話しするんですが、その違いは本当はないんです。怖くする人と怖くなっちゃう人がいると「恐怖」で、笑われる人と笑う人がいると「ギャグ」になる、その両者がセットでいるということはどっちもまるっきり同じだと思うんですね。違うのはむしろ、どっちの立場に立って視点を取るかで、さっきのギャグでも追っかけられる側に視点を置いたらやっぱり恐怖だと思うんです」

 

理詰めのストーリーを計算しながら、感覚で恐怖の演出ができる天才。

 

ところで先生は見ただけで怖い。

 

変わらないのだ。

 

変化が無いと言う事は、それだけ内部に確固とした自分と言うものが存在していると思うのだけど、一般に人は環境に流され、適応し、変化して行くものだから変化のない者を見ると戸惑うのだ。
 
やがて戸惑いは疑問へ変わり、それでも理解できないと恐怖へ変わる。
 
何年経っても変わらないボーダーシャツ、現代の子が知るはずも無いまことちゃんの決めゼリフ。くしゃくしゃのヘアスタイル。

 

しかしながら、楳図さんは僕が子どもの頃から、ずっとそのスタイルなのだ。もしかしたら、あのボーダーシャツは特注なのではないかとか、自分でお切りになるとおっしゃったあの髪形も実は専属のメイクさんがいるのではないかなんて妄想がふくらむ。

 

楳図さんは、言葉がお好きなようだ。以前、NHKで何百本もの語学番組を録音したテープを見た。あらゆる国の言葉を聞き、体になじませているらしい。当然、思考の幅も尋常ならざるものだろう。

 

生活は至って質素。欲のかけらも見えない。

 

もう先生は本当にお描きにならないのだろうか。僕は過去の作品を読みながら、禁断症状が出てきておさまらない。

 

どうか先生、またあのドキドキする恐怖体験を僕に与えて下さい。

 

ファンの一人として切に願います。

 

 

漂流教室 文庫版 コミック 全6巻完結セット (小学館文庫)

漂流教室 文庫版 コミック 全6巻完結セット (小学館文庫)

 

 

 ↓表紙怖すぎっw

 

 

子ども六法ってなんだろう?

 たまたま本屋さんで見かけたちょっとステキな本をご紹介します。

こども六法

こども六法

 

 

かわいい表紙とは逆に中身はとっても真面目な本。

 

ふりがな付きの易しい言葉で主に子どもに関係のある法律をピックアップし、表現をかみくだいて、いろんな条文が紹介されています。

 

優しい日本語というのがありますが、外国の方や子どもに向けて簡単な日本語で説明するというのはどんなことでもなかなか難しいものです。

 

本書のあとがきには「法律はみんなのためのルールなのに、みんなにわかるように書かれていないーそんな問題意識から制作が始まりました」とあります。

 

たとえば「いじめ」や「いじり」の問題を解決するにはどういう方法があるでしょうか。

 

法律はいわば社会のルールです。学校に校則が職場に就業規則があるように、まるで常識のように暗黙のルールが存在します。

 

それはなぜかと言えば、ルールの無い共同生活は成立しないからです。

 

自分勝手な都合で相手に迷惑かけ、それを取り締まるシステムも無ければトラブルは絶えないことでしょう。

 

その意味で、法律とは強制力の伴った社会的な問題解決の道具と言えるでしょう。

 

何か大きなトラブルが起きた時は専門家の力を頼るしかありません。しかし、例えば犯罪を取り締まる法律にどういうものがあるかを認識しておけば、未然に違法行為を防ぐ抑止力になります。

 

六法とは、憲法・刑法・民法・商法・刑事訴訟法民事訴訟法の六つを指します。

 

この中で身近なものと言えば、刑法と民法だと思いますが、この本の中では子どもに関連する法律としてさらに少年法、いじめ防止対策推進法を掲載する代わりに商法を省いた七つの法律が紹介されています。

 

弁護士と聞くと、全ての条文を暗記し、細かい文言がたちどころに口からスラスラと出てくるように思う方も多いと思いますが、実際はそんなことはありません。

 

よく民事専門とか交通法に詳しいとか弁護士にもいろんな専門があることは目にすると思いますが、試験に問われるのは六法についてであり、後はそれぞれが生業とする法律を選択しているというのが実際のところだと思います。

 

条文は検索すれば出てきますが、よく使われる条文は決まってきます。

 

例えば刑法199条という数字に耳なじみはないでしょうか?

 

これは殺人罪です。条文は

 

「人を殺した者は、死刑又は無期若しくは五年以上の懲役に処する」

 

です。あるいは39条も映画になったくらい有名です。

 

「1項 心神喪失者の行為は罰しない

 2項 心神耗弱者の行為は、その刑を軽減する」

 

さて、では法律で裁かれるのはなぜでしょう?

 

刑法を支えるものとして、法律に規定の無いものは処罰を与えられないというものがあります。これを罪刑法定主義と言います。その根拠条文とは何かと言えば、

 

憲法31条 何人も、法律の定める手続きによらなければ、その生命若しくは自由を奪われ、又はその他の刑罰を科せられない」

 

ではなぜ憲法がそんなに強い力を持っているかと言えば、最高法規だからです。憲法は他の法律と違って、法律の親分です。

 

そのことは、本の中では次のように紹介されています。

 

憲法はすべての法律の生みの親です。日本のすべての法律は、憲法で決められた手続きに従って作られ、憲法に反する法律を作ることはできません。憲法は法律を作る国会、法律を使う裁判所や行政(内閣)など、国民の代表者を縛るものなのです」

 

生存権や幸福追求権などは聞いたことがありますよね?第9条も論議は尽きません。他にも基本的人権の享有、法の下の平等、信教の自由、表現の自由など、そういうものをイメージすれば憲法の置かれている上位性が分かると思います。

 

殺人なら子どもでもダメだということは知っているでしょう。例えば線路に石を置いたり、人のいない住居を放火したり、誰かと共同で犯罪を犯したりした場合、どんな罪が適用されるかは、それぞれ法律に規定されています。

 

逆に言えば、そういう法律があると知っていれば先ほど言ったようにやめようという心理が働くでしょう。

 

正当防衛、緊急避難、共同正犯、教唆、幇助、従犯減刑、酌量減刑公務執行妨害、証拠隠滅、(非)現住建造物等放火、往来妨害及び同致死傷、住居侵入等、新書開封私文書偽造等、偽証、強制わいさつ、公然わいさつ、殺人、傷害、傷害致死、暴行、過失傷害、過失致死、業務上過失致死傷等、遺棄、保護責任者遺棄等、遺棄等致死傷、逮捕及び監禁、脅迫、強要、未成年者略取及び誘拐、名誉毀損親告罪、信用毀損及び業務妨害、窃盗、強盗、詐欺、恐喝、横領、器物損壊等

 

どうでしょう?

 

日々、ニュースで耳にする犯罪が列記されています。これらは何となくイメージできると思いますが、子どもでも分かるように説明するとなると中には難しいものもあるのではないでしょうか?

 

そして、ほとんどの人が実際の条文に当たるという機会は無いと思います。

 

日本は法治国家ですから、法律家と呼ばれる人たちは根拠となる条文を提示しなければなりません。その際にどんな法律がどこに書かれていて、当該事例にどうあてはまるかという主張をして、解決することになります。

 

しかし、規則というものは例外がつきものです。

 

例えば、ネットが無かった社会では考えられなかった犯罪が起きた時、根拠となる条文もある程度の幅を持って解釈をする必要があります。

 

その幅を決める解釈の基となるのが、判例です。

 

判例とは裁判所がかつて判決を下した裁判例です。類似の事例について裁判所がどういう結果をどんな根拠で導き出したかが基準となります。

 

あるいはこれから基準となっていくものが増えていくのです。

 

法律を扱う番組で同じ事例なのに、それぞれの弁護士の主張が食い違うのは、どの条文を根拠にしているか、あるいはその解釈の幅に違いがあるためです。

 

法律家とは、いわば法律という道具の扱いに長け、初めて見る条文を論理的に構成できる人と言い換えれば分かりやすいでしょう。

 

 その辺りは

法律の使い方

法律の使い方

 

 

 を読むと大変分かりやすく説明されています。

 

 法律をテーマにした名作漫画もたくさんあります。

 

 

 

 

 

これらはドラマや映画にもなってますよね。

闇金ウシジマくん

闇金ウシジマくん

 

 

ちょっとズレますが社会問題を知る上では、ウシジマくんも外せないところ。

 

もし条文だけで全ての問題が解決するなら、話題のAIで済むことでしょう。しかし、人間同士のもめごとは人間でないと解決できないから法律家は存在するのです。条文も一つで済むとは限らず、複数を組み合わせて主張する場合も出てきます。

 

少なくとも今のところはそうです。

 

『こども六法』は、社会のルールをざっと知るだけでも優れた入門書だと思います。もし気になった法律があれば、例えば伊藤真先生の素晴らしいテキストもあります。あるいはネットで調べてもいいでしょう。仲間の身を守る勉強にオススメの一冊です。

 

伊藤真の民法入門 第6版

伊藤真の民法入門 第6版

 
伊藤真の憲法入門 第6版

伊藤真の憲法入門 第6版

 
伊藤真の刑法入門

伊藤真の刑法入門

 

いじめ防止対策推進法のページは公開されていますので、サンプルとしてご覧下さい。

 

https://www.koubundou.co.jp/files/35792_1.pdf

ついやりたくなってしまう心理

 なかなか面白い本を見つけたのでご紹介。

「ついやってしまう」体験のつくりかた 人を動かす「直感・驚き・物語」のしくみ

「ついやってしまう」体験のつくりかた 人を動かす「直感・驚き・物語」のしくみ

 

任天堂でゲームの企画をされていた著者がどうやれば人の興味を引くゲームが作れるかを分析するという内容。

 

冒頭ではスーパーマリオがなぜすごいのかについて分析されています。

 

マリオのゴールとは何か?

 

クッパを倒してピーチ姫を救うこと?

 

筆者は違うと否定します。解答を読むとゲームデザインに必要とされるものは何か独自の見解が示されていて、単なるボタンを押すだけのゲームをどうやって人に認知させるのかに感心します。

 

考えてみれば、初代人気ゲーム機であるファミコンは十字ボタンと二つのボタン(最初は四角いゴムボタンで戻りが悪かったけど)という極めてシンプルなコントローラーででしたが、初めてゲームに触れた人にはこんなに簡素なボタン数でもゲームによって使い方が違うためかなりの苦心があったはずです。

 

例えば普段全くゲームをしない人にやってもらうとえっ?こんな事も分からないんだという経験をした事があります。

 

いきなりマリオカートが逆走したり、ロールプレイングゲームを何か他のジャンルのゲームのように錯覚したり。

 

当初は固定画面のゲームばかりでしたが、左右上下の方向に画面が動くようになり、ゲーム情報はますます複雑になっていきました。

 

今のゲームは昔に比べればとんでもない情報量が画面の中にあふれかえっています。そして、ユーザーは10分ほどでそのゲームが面白いのかそうでないかを判断します。

 

娯楽はいくらでもあるので、最初の段階で関心を引かなければ余程の大作や人気シリーズでない限り、我慢して付き合ってはくれません。任天堂のゲームは触っていると心地良さがあり、製作者の配慮が伝わってきます。

 

僕はたまに噛めば噛むほど味わい深いゲームを遊ぶことがありますが、

 

ktfield.hatenadiary.com

 

 

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それはかつての類似ゲームに郷愁を覚えつつ、ゲームの仕組みに興味があるからで、そこまでゲームに関心が無い人は他の物へ興味を移すでしょう。

 

マリオが好きでもルイージは人気が無いように。

 

さて(オチたのか)。

 

ゲームの話なら興味が無いという人へ伝えたいのは、これは単にゲームの話ではないということ。

 

ついついやってしまうゲームというのは、言い換えれば、ついつい見てしまう動画やついつい食べてしまうお菓子など、人をひきつける物には何か仕掛けがあるわけで、

 

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などでもご紹介したように購買意欲や訴求効果という観点から読んでみると勉強になるところが多い。どんなに優れた参考書でも読みづらければ売れません。内容が良ければロングセラーになる事はあると思いますが、僕のブログのようにその両方ともが劣る場合はすでに実証済みです。

 

さて。

 

本の中でも紹介されている有名なアフォーダンスという考え方は、以前読んだ

 

Design Rule Index 要点で学ぶ、デザインの法則150

Design Rule Index 要点で学ぶ、デザインの法則150

 

 

 

[買わせる]の心理学 消費者の心を動かすデザインの技法61

[買わせる]の心理学 消費者の心を動かすデザインの技法61

 

 

 

にもありましたが、いわゆるUIの話で、アプリを作る際にどこにボタンを配置するかという画面デザインの話でもあるわけです。

 

 

本気ではじめるiPhoneアプリ作り Xcode 10.x対応 (Informatics&IDEA)
 

 

こういった本で勉強していると、いかにデザインというのは大事かというのが分かります。

 

iPadスマホがなぜここまで浸透したのかと言えば、直感的に分かりやすい操作性というのが大きな要因だと思います。

 

ジョブスさんがこだわった徹底的にシンプルな一つのボタン。

 

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擬似的なコントローラーが画面に表示されることで複雑な操作もできるようになってきましたが、あの小さな画面で驚くほど複雑な操作を実現している裏には日々開発者の工夫があるのは間違いありません。

 

例えば、最近人気の文具に

 

ミドリ リングメモ パッと 黒
 

 

がありますが、これはメモの左側面のみ糊付けがされています。この商品は日本文具大賞2019機能部門優秀大賞を受賞しているのですが、

 

それがどうスゴイのかと言うと、メモを書いたらその糊付けを剥がすことで、次に開いた時に続きのページがすぐに見つかるというアイデアなのです。

 

電気製品にはアイデアが詰まっている事が多いですが、例えば二度押しで誤作動を防ぐボタンは触ってみて(気づいてみて)初めて実感します。

 

今使っているレコーダーは慣れないせいもあって個人的にちょっとしたストレスを感じるのですが、以前のレコーダーで便利だなと思った機能を挙げると、10秒戻り30秒送りボタンがあります。

 

これは録画した放送を見る際に使うのですが、最初はなんで30秒戻りにしないのか不思議でした。

 

30秒送りというのは間違い無くCMを飛ばす機能です。

 

だったらもし飛ばしすぎた時は30秒戻せばいいじゃないかと思ったのですが、実際に使ってみると、CMを飛ばしたい(言い換えれば早く次のシーンを見たい)という焦燥に駆られていると、たった30秒の戻し時間でさえも無駄な時間に思えるもので、

 

さらに瞬間的に飛ばしボタンを押していても多少のズレというものは生じるので、飛ばし過ぎた時にちょっとだけ戻したいという気持ちが10秒戻しで解消されるわけです。

 

そう考えると絶妙な時間設定なわけで、当初は触る度に感心していましたが、意識は薄れ、こうしてその機能が無い機械を触ると別れた恋人に思いを馳せるわけです。

 

さて。

 

イデアと言えば、古典的名著 

アイデアのつくり方

アイデアのつくり方

 

 

が有名ですが、僕が読んでいる本は、

 

ひらめきクリック! 大全

ひらめきクリック! 大全

 

 

「ひらめく人」の思考のコツ大全 (できる大人の大全シリーズ)

「ひらめく人」の思考のコツ大全 (できる大人の大全シリーズ)

 

 

ひらめきスイッチ大全

ひらめきスイッチ大全

 

 

 で、これらの本は見開き1ページでいろんなアイデアが紹介されているのですが、単に雑学レベルで終わらせたくないなら、

 

圧倒的な分類例による

アイデア大全

アイデア大全

 

 

がおすすめです。

 

最近では、

 

アイデア大全――創造力とブレイクスルーを生み出す42のツール (<CD>)

アイデア大全――創造力とブレイクスルーを生み出す42のツール ()

 

 

オーディオブック版にハマってまして、シャッフルで聞くと世界中のアイデアがランダムに聞けるので有機的につながる事で新たな刺激を受けているような気がします。

 

何かの拍子にすぐ調べられるように電子書籍も持っていますが、こういう本はやはり本の形態がいいですね。

 

本屋さんでズラッと書棚に並んでいる本は、この先VRで再現されて電子書籍もまるで本屋で本を探すような時代が来るのでしょうが、

 

先日、僕の前を歩いているおじさんが本棚から落ちている本をキレイに棚に納めている光景を見て、本が好きな人なんだろうなとちょっとほんわかした気持ちになりました。

 

本が好きな人が本屋を支えていて、そういう人が今日もどこかの本棚の前で読みふけっているんだと思うとエモいです。

 

 

笑いの構造〜辞書の散歩道

 

誤訳の構造

誤訳の構造

 
誤訳の常識

誤訳の常識

 
誤訳の典型

誤訳の典型

 

 

誤訳シリーズ三部作。

 

著者の中原さんは、受験参考書ではこちらで有名↓

 

英語長文問題精講 新装版

英語長文問題精講 新装版

 
基礎英文法問題精講 3訂版

基礎英文法問題精講 3訂版

 
基礎英文問題精講Brush‐Up Test 60

基礎英文問題精講Brush‐Up Test 60

  

 



すでにこの世にはいらっしゃらないが、ベストセラーとして未だにコーナーの一角を占める。みなさんも一度は目にした事があるのではないだろうか。

 

さて、最近の僕の英語学習熱はすでにこちらで書いた。

 

 

ktfield.hatenadiary.com

 

つい先日出た(というよりかつての二冊に加筆修正した)こちらの本も気になるところではあるが、

 

越前敏弥の日本人なら必ず誤訳する英文 決定版

越前敏弥の日本人なら必ず誤訳する英文 決定版

 

 

すでに名著とされている『誤訳の構造』から、今日はちょっと辞書で寄り道してみたいと思う。

 

まずこの誤訳というタイトルから、一定の英語力を持ち、他人のミスをあげつらって自尊心を満足させようと手に取った人は、

 

はしがきを読んで恥じ入るに違いない。

 

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書籍からの直撮り丸出しだが、逆に所有感と著作権を侵害せずに宣伝しているという気持ちを汲み取って頂きたいw

 

さて、その中で笑いの単語について考察しているページがある。

 

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grinという訳語についての解説。

 

誤訳の中には訳者の主観が入りすぎて本来の意味から逸脱する危険性についての指摘。

 

そこで、手持ちの辞書で散歩道。

 

まずは、新装版も出されたこちらから↓

新装版 英和翻訳表現辞典

新装版 英和翻訳表現辞典

  

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えっ?めちゃめちゃ鮮明に撮れてるのはなぜかって?

 

こちらの800ページの辞典を全部スキャナーで取り込んでPDFデータにしたからだよ!悪いか!

 

また変態性を吐露してしまったなw


さてさて気を取り直し、僕の愛用するこちらの辞典で笑いを調べるとちゃんと囲みで紹介されている。

 

ルミナス英和辞典 第2版 (函入り)

ルミナス英和辞典 第2版 (函入り)

 

 

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ページの裏写りは許して頂くとして、図解入り。こういうとこが好き。

 

また、日本語の辞書で愛用している(僕のは旧版だが) 

学研 現代新国語辞典 改訂第六版

学研 現代新国語辞典 改訂第六版

 

 

にも、

 

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と別枠がある。

 

やっぱりこの辞書手放せないw

 

さらに

 

てにをは辞典

てにをは辞典

 
てにをは連想表現辞典

てにをは連想表現辞典

 

 

では、

 

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と、どんだけの労力を注いでるんだという凄さw

 

雑撮りはもちろん著作権保護ですよ。

 

すでに読み飛ばしてますね?

 

そんなあなたも好きですよ!

 

まだまだ続けるゾーーー!!

 

アリーナ〜 (イミフ)

 

 

プログレッシブ英和中辞典〔第5版〕

プログレッシブ英和中辞典〔第5版〕

 

 

こちらでは、

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主に女の子がくすくす笑うとあって、表現を解説する難しさを感じます。

 

では、英英辞典はというと、

【DVD-ROM付】オックスフォード現代英英辞典 第9版

【DVD-ROM付】オックスフォード現代英英辞典 第9版

 

 

には、

 

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ずいぶん簡単にまとめたなぁ。

 

小学館 オックスフォード 英語コロケーション辞典

小学館 オックスフォード 英語コロケーション辞典

 

 

のlaughの項には、

 

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笑いの表現がいろいろと載っている。

 

誤訳を見つけて楽しむのではなく、たとえばある単語や表現を探るというのは僕にとっては楽しい作業であり、辞書だけに頼らずいろんな気づきに翻弄される時間は何物にも変えられない贅沢なマインドジャーニーなのであります。

 

知識量だけを誇るならAIに任せて問題はなく、そこに僕の興味は無い。

 

たとえば a Chinese character という言葉を初めて見て中国のキャラクターってなんだろう?と思って意味を調べてみたり、頭の片隅にある人は、それが「漢字」だと知った時に単なる知識の記憶で終わらず、これから出合う未知の単語についてもいろんなお付き合いをしていくことになると思う。

 

 単なる記憶ではなくて、言葉にイメージを持つことについてはこちらで書いてます。

ktfield.hatenadiary.com

 

またAIと人間の思考力についてはこちら。 

 

ktfield.hatenadiary.com

 

 

そして、こういう体験をする度に、先人の偉業にエモさを感じてしまうのです。

 

きっと誰もが初めて知った言葉には驚きがあるはず。その出会い(あえてこちらの文字)が鮮烈であればあるほど、その言葉は忘れない。

 

しかし、全ての言葉にそういう感覚を保つことは非常に難しい。

 

語彙力の話だけではないですが、そういう体験をどれくらいしてきたんだろうと思うとまだまだ道は遠く、いつまでも終わらないのが語学なんだろうと思います。

 

言葉ってホントに楽しいな。

 

最後に学習熱にうなされて、かつての参考書類を引っ張り出した図↓

 

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翻訳家の本では、こちらの方も有名。かつて新聞連載で感想を送ったら、すぐにメールの返信が来てビックリした思い出があります。

 

翻訳地獄へようこそ

翻訳地獄へようこそ

 

 

さてこのブログを読んだあなたはどんな笑いを浮かべているのでしょうか?

 

えっ?少しも笑えなかった?

 

T  T

 

腰痛を緩和するマットレス

腰痛持ちの人間にとって、そのストレスは起きた時から始まる。

 

ギックリ腰を何度か経験し、腰痛が常に頭の片隅にある人生というのはなかなか苦痛である。

 

健康な頃には考えもつかなかった苦悩である。

 

完治することは多分、無い。

 

しかし、何とか和らげる物は無いかと模索しつづける日々。

 

就寝し、体を休めているにも関わらず、起きると腰が痛い。

 

憂鬱な気分のまま出勤し、その日一日何かの拍子に辛さに顔をしかめる。

 

辛い。

 

からい、ではない。

 

つらいのだ。

 

そんななか出会ったのが、浅田真央ちゃんやザギトワで有名なマットレス

 

sleep.airweave.jp

 

もちろん、以前から知ってはいたものの、店頭で試す短時間で分からないお高い買い物。

 

逡巡すること一年近く。

 

別のマットレスも試していたので、様子を見ていました。

 

初めにおことわりしておくと、これはあくまでも個人の感想。

 

低反発や高反発のどちらが腰痛にいいか論争は、結局のところ個人差によると思います。

 

低反発というのは簡単に言えば、体を包み込むような柔らかさで体圧分散し眠りに誘うもの。テンピュールとかトゥルースリーパーとかが有名。

 

一方の高反発は一旦、体が沈んでから反発力を高くし、寝返りをうちやすくする事で腰痛を緩和する考え。マニフレックスとかエアウィーヴに代表される。

 

三つ折りマットレスというのがあるが、あれは三分割されたマットを入れ替えることで耐久性が長持ちする。

 

大抵は頭と足より真ん中の部分に負荷がかかるので、入れ替える利点がある。

 

中には裏表使えるものもあり、さらに入れ替える組み合わせが増える。

 

また三つ折りなので例えば床置きの布団のように使えたりもする。

 

ただ、エアウィーヴのように硬さが部分によって変えてあったり、裏表で硬さが違うものもあります。

 

一枚物のマットレスだと厚みがあるため、その分体圧分散は増すがお値段も高い。

 

テンピュールマニフレックスの場合、下面に湿気がたまるので湿気取りのシートを引くか、すのこベッドで無いといけない。

 

できれば風通しのいい所でたまにたてかけるといいが、一枚物だとそうもいかない。

 

そこで僕が購入を決めたのは

 

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マットレスの上に乗せるタイプ。

 

025という商品もあるが、こちらの035は中のファイバー素材がより厚い。

 

上級の一枚物になると分厚いマットレスの上にこの上物が合体した物もある。

 

シングルでもこの値段なので、当然ベッドマットレス

 

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ここから値段が始まります。

 

ちなみにエアウィーヴのベッドマットレスの場合は、中のパネルが三分割されているので入れ替えも可能。

 

硬さや柔らかさがついているタイプだと

 

たとえば、

 

頭(柔らかい)腰(堅い)足(柔らかい)という組み合わせも可能。

 

またエアウィーヴは、鳥の巣のように中の繊維がもじゃもじゃになっているため、通気性が良く、冬は温かさもキープするという特殊な構造。なんと水洗いさえできてしまうので衛生的。

 

しかし、お値段が高い。

 

ペット用でさえ、

 

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このお値段。洗えるというのは利点だが。

 

百貨店などで試すことができますが、東急ハンズにしか無いモデルもあるのでよく調べて、専任スタッフがいるお店がオススメ。

 

高い買い物なので、じっくり試して検討しましょう。

 

さて、もうここまでの文章でも伝わっているかもしれませんが、僕の感想は?と言うと、

 

これが頗る良いのです!

 

すこぶる、なんて久しぶりに使ったなw

 

もう購入して二週間ほど経ちますが、毎朝寝起きに感じる腰が釣る感覚が無いのです。

 

あと、通勤電車で座った後に立った時の痛みもかなり無い。

 

これはちょっと信じられない体験です。

 

考えるに今まで寝てる状態で長時間体が無理な姿勢を取っていたため、寝ても痛みが増すだけだったのでしょう。

 

毎日が快適で、これで5万くらいなら安いもの。今までどれだけいろんな物にお金を費やしたことか。

 

耐久年数は7年くらいらしいですが、今後もこれは買い続けるしかないという気持ちになりました。

 

次に買う時はさらに厚いベッドマットレスですね。

 

慣れないうちは筋肉痛があるかもという事でしたが、僕には堅さが合っているようで翌日にはすでに腰の痛みが軽く驚きました。

 

ちなみにエアーウィーヴ自体は通気性がいいので特に必要ないのですが、

 

熱帯夜を快適に過ごすために以前購入したこちらの商品をカバー代わりに使ってます。

 

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サラフは立体構造になっているので、言わばゴザみたいな感じで熱が逃げてくれて快適です。

 

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ちなみにショートシングルというのは、シングルサイズより小さいですが、頭の部分は枕があるので不要と思い、シングルより安いこちらにしたのでした。

 

あと、以前にも書きましたが、

 

 

ktfield.hatenadiary.com

 

こちらも相変わらず快適。

 

まぁ、仕事柄ほぼ半日立っているので、座るより立つ方が慣れているというのはありますが、これとバランスボールの組み合わせが一番体に合っているようです。

 

次点は、

 

 

 

イスや床の上で使うことでバランスボールの上に座っているような感覚で使えます。

 

 

p!nto 正しい姿勢の習慣用座布団 クッション(pinto)ピント[black]

p!nto 正しい姿勢の習慣用座布団 クッション(pinto)ピント[black]

 

 

 

 

この二点も持っていますが、僕は固定されるのが苦手なので長く座るとしびれてきます。

 

健康な人が使うと気持ちいいらしいですが、羨ましいw

 

任意の高さに合わせられる机は僕には一生モノでした。もちろん今こうして書いている時も立ちながら書いていますし、疲れたら低くして座ります。

 

思った姿勢に合わせられるというのがこんなに快適なんてね。

 

 

 

せっかく購入したこちらのイスにはほとんど座ってないというw

 

まぁこればかりは仕方ないですね。

 

バランスボールは安いし、いいのですが場所を取るのがネックですしね。

 

という事で、どなたかの参考になればいいなと思って書いてみました。

 

夏休みも明日で終わりですね。

 

全然関係ないのになぜか寂しさがつきまとう感覚。まだ大人になりきれていないのか。

 

体はもうだいぶ劣化してるがw

 

馬の鞍に乗るようなこんなイスもあります。

 

 

 

ヘミングウェイと学ぶ英語

 

[音声DL] ヘミングウェイで学ぶ英文法

[音声DL] ヘミングウェイで学ぶ英文法

 

 

が売れているらしい。

 

まるで古寺のように書店を巡礼する僕にとって、何となく気になってはいたものの、

 

一般向けの英語本より、未だに受験参考書の棚に足を伸ばす僕はとりあえず心のブックマークにこそっと入れる程度で何ヶ月かを過ごした。

 

しかし、

英文解体新書: 構造と論理を読み解く英文解釈

英文解体新書: 構造と論理を読み解く英文解釈

 

 

これを手に取って心を奪われた僕は、結局二冊をレジに持って行くことになったのだった。

 

英文解体新書の序文には執筆動機の一つに伊藤和夫先生の『英文解釈教室』のように英文を読み解くための思考プロセスを重視したとあります。

 

実際、解説文には頭の働かせ方(文構造の把握の仕方)が伊藤先生の口調に近く、懐かしささえ覚えます。

 

伊藤先生については、以前に書いたこちらのブログに譲るとして、

 

ktfield.hatenadiary.com

 

この二冊は一言でいえば、王道中の王道という本であり、一般受けしにくい学参でありながら、想定している読者は大人という、かつて受験生だったあなたへ、の要素を多分に含む贅沢な本だと思います。

 

僕がイメージする一般向けの本と言えば、もっとお気楽な内容の視覚的にもカラフルで雑学に近いようなものが多いように思います。

 

ところが、例えば英文解体新書は現役学生もビックリな難易度の英文が後半に従って増えていきます。

 

また、解説文もポイントだけを簡潔に記し、むしろ例題の多さに重きを置いて何とか2200円に抑えた感があります。

 

ヘミングウェイの方は、一見すると中学校の英語テキストのような平易な文章が並びますが、その分英文法や語彙の解釈の大切さが解かれ、違った味わいがあります。

 

この二冊が売れているという事が僕は何より嬉しいし、きっとこれを購入した大半の人達が同じ思いではないかと思います。

 

問題の一例に

It was raininnig. The rain dripped from the palm trees. Water stood in pools on the gravel paths.

文中のstoodの意味を問うものがありますが、これを何も考えず真っ先に辞書を引く人や手持ちの辞書に載ってないからと諦める人、あるいは逆に載っているからと安心する人は楽しく読めないと思います。

 

僕は流暢に話せるより、英文を読める方に惹かれるので少し変わっている方かもしれません。

 

じっくりと大人の趣味として読める本がまた増えたなというのが率直な感想です。

 

夏休みも終わりにさしかかり、受験生にとっては他の参考書や問題集の方が効率がいい事は否定しませんが、今回この本を読みながら、久々に購入した参考書があります。

 

それは、

大学入試英文法のナビゲーター 上 (研究社ナビゲーター・シリーズ)

大学入試英文法のナビゲーター 上 (研究社ナビゲーター・シリーズ)

 
大学入試英文法のナビゲーター 下 (研究社ナビゲーター・シリーズ)

大学入試英文法のナビゲーター 下 (研究社ナビゲーター・シリーズ)

 

 

やっぱり伊藤和夫かい!と言われそうですが、むしろ未だにこれがロングセラーとして棚に並んでいることにビックリ。

 

と言っても、受験生当時にはまだこの本は世に出ていなかったので今回読むのは初めてです。

 

この本の底本は旺文社のラジオ講座が基本となっており、一本調子の講義を聞いてもちんぷんかんぷんだった事を思い出します。

 

しかし、こうして文章を読むながら脳内再生すると、何と論理的で簡潔、しかも優しい人柄と品格を感じる名著だろうと思います。

 

伊藤先生の参考書や問題集のスゴイ点を一つだけ挙げるとすれば、圧倒的なクロスリファレンスでしょう。

 

今ならリンク機能でいろんな情報が簡単に手に入りますが、紙面でのその充実ぶりはエモい。

 

一つの解説を読むだけで関連する情報がゲームブックのように(この表現すら今の子には通じまい)ザッピングしていくその凄さは実際に使ってみないと分かりません。

 

そして、これだけ充実した内容を作るのにどれだけの労力がかかったのだろうかとページをめくる手が重くなります。

 

まぁ、だからベストセラーに君臨するわけですが。

 

ただ、最近の入試はかつてに比べ、なるべく平易な英文を大量に読ませ、自分の言いたい事が書けるものを重視していると聞きます。

 

民間の資格試験を採用するかで物議が醸し出されているのも目にします。

 

でも、言葉を操る規則には普遍のものがあります。もし無いのであれば、大勢の人が意思の疎通を行うことは困難なはずです。

 

今書いている文章が単語だけ羅列し、しかも順番もバラバラであったなら暗号です。

 

私は犬を見た

 

私 犬 見た

 

犬 私 見た

 

見た 犬 私

 

これらを文章として感じられるのは助詞の力であり、文法の力です。

 

しかし、

 

犬が 私を 見た

 

としたらどうでしょう?

 

夏目漱石のような小説になってしまいます。

 

さらにすすめて、

 

犬へ 私の 見た

 

では意味不明の文章になってしまいます。

 

この二冊は、自分に足りないものは何か、何を学べばいいかの指針になるため下手な参考書よりオススメです。

 

ちなみにこの二冊とは伊藤先生の本を指すのではありません。もしそう読んでしまった人がいたら現代文の勉強もオススメします。

 

えっ?僕の方ですか?

 

うん、そうかもしれない。

 

だから勉強しますw

 

ヘミングウェイの方は第二弾が出る予定。英文解体の先生も例文集めが楽しいとツイートされていますので、また素敵な本を執筆されると思います。

 

誠実に文章に向き合って作られた本が売れるという事はいいものです。