駅の表情
僕の最寄りの駅は高校が近くにあるため、時間帯によっては学生でホームがあふれかえる。
そんな時、僕はこの子達にとってはこの駅は通学駅なんだなと思う。
僕にとっては特に色の無い田舎の駅だけども、彼ら彼女達にとってはテストの時は憂鬱で、好きな人とすれ違うだけで胸をときめかせ、時に友達とケンカし、やがて卒業しておそらく二度と降りることの無い、いろんな学生経験を置き去りにする駅なのだと思う。
京セラドームに行く時、多くの人は野球観戦やライブでわくわくした気持ちを抱く特別な駅だけど、地元の人にとっては「あー今日も人が多くてうっとうしいなぁ」という感情を持っているかもしれない。
駅はいろんな人が交差する特別な場所でありながら日常の景色に溶け込む。
時には、違う表情を読み取ってみるのも面白い。
駅と言えば、これしか思いつかなかった。名曲。