なくはcryか?
泣くならcryである。
もちろん泣き方にもいろいろある。
涙を流して泣くなら、shed や tearsもあり、すすり泣くなら weep、泣きじゃくるならblubberらしい。
でも、「なく」にはもう一つある。
「鳴く」だ。
犬がワンワンと吠えるならbark、キャンキャンならyelp、小鳥はsing
でも、日本語なら鳴くでも表現できないことはない。
小鳥の場合はさえずるという表現もあるけど、日本語は擬音で表現できるので、
ワンワンと鳴いていたやキーキー鳴いていたと表現できるから楽だ。
豚がブーブー、ねずみがチューチュー、からすがカーカーで通じる。
英語だとそれぞれに対応する単語が用意されているのは、考え方の違いなのだろう。
日本人が英語の表現に驚かされるということは、逆に言えば英語を使う人も驚いたり、奇妙に思うに違いない。
よく言われる名詞表現も日本人にはかなり奇妙だ。
から例文を引くと、
He is a good swimmer. 彼は泳ぎが上手い
I had a good sleep last night. 昨夜はよく眠れた
は、日本語から簡単に英訳できそうでいて、なかなかできない発想だ。
また、英語から日本語に訳すのにも頭の中で体操が始まる。
こういう表現に出合う時、僕は面白いなぁと思う。
単なる単語や表現の違いと言えば、それまでだけどこんなに発想が違うのはなんでだろうと思うのだ。
日本語でも漢字の成り立ちを知ったり、面白い言い回しを見つけるとちょっと得した気分になる。
かなり昔に書かれた文章を読んで、変わった熟語や文化を知るのも面白い。
もし、今エロかっこいいと言ってもおそらく通じないだろう。
一杯のかけそばが、インスタ映えするとシェアされたら泣けるものも泣けない。
暗い話はcry話ではないわけですな。