翻訳日記
時々、読み返したくなるシリーズ。
今回紹介するのは、
SF小説の翻訳話って、あまり見たことがないです。
とくにこの本は古いので、当時苦心して最新のパソコンを駆使してデジタル書斎術とでもいうべき技を見せてくれるのでなかなか興味深い。
今ならスマホで簡単に俗語も調べられますし、電子辞書で手軽に複数検索もできる。
読んでいると、普通の翻訳と違ってSFならではの造語やニュアンスとしてどう訳すとその時代に合うかという雑談が面白い。
たとえば、先ほどのスマホも小型通信端末という堅い訳ではいまいちダサい。
でも、スマホが無い時代に訳すのはなかなか難しいわけです。
特にSFは今無いものを概念として存在させる、現実が想像の先を行き、場合によってはその思考が現実化されたりすることが多いジャンルなので、相当苦労されていると思います。
一度国内で翻訳出版されると権利関係の問題で、再訳されるにはだいぶ時間がかかるため、古い訳のままのSF作品も多く、今読むと作品の斬新さより時代錯誤な表現が気になって面白みに欠ける残念な作品もあります。
翻訳に興味がある方なら参考になる点も多いですし、言葉に興味のある人や単なるエッセイとしても楽しめますよ。
下町ロケットはやっぱり面白い!
今さら言うまでもなく、池井戸潤さんの原作は面白く、そして実に映像化向きです。
半沢直樹シリーズはいつになったら続編ドラマ化されるのか最早リニアモーターカー並みの長期戦になっている感がありますが、
弱者が強者を倒す話は、判官びいきの日本人にはぴったりです。
町工場の世界的職人技術が最終的には認められる、信念を持った者は岩をもくだくパターンはマンネリですが、だからこそ対立構造が分かりやすくて見やすい。
悪役は笑えるくらいデフォルメされた悪人顔の役者さん達ですしね。
でも、そこで描かれる人間の苦悩はついつい手に汗握るシーンの連続で、ドラマ版ジャンプです。
日曜ドラマは池井戸さんのイメージがかなりついてしまって、安心して見れる反面、別のドラマはなかなか難しいですね。
社会人になりたての世代から、退職した人達。イケメンで女性も見る。
あとは、ここに子ども達が目を引く要素まで入れたら完璧ではないでしょうか。
星野源の恋要素も足せばさらに完璧。
えっ、硬派でいい?
まぁ、十分面白いので、今期も相棒とツートップですね。
大門未知子がいないのが辛い。似たドラマはありますが。
海賊とよばれた男
テレビでやってたから見てみましたシリーズ。
出光興産の創業者出光佐三をモデルとした話。
岡田くんはいつのまにこんないい役者になったのでしょう。
江川卓と親子役の時は、まぁどちらも素人まんまでしたが、やっぱりきっかけは
ですよね。
そこからさらに映画役者になっていく。
今回晩年まで描かれるため、実年齢よりかなり上の役を演じるシーンが多いのですが、違和感がないのが凄い。
また山崎監督のVFXが相変わらずすごい。
前編CGじゃなくて物語の世界観を自然に見せていく使い方が本当にうまいですよね。
一方で、原作未読のため想像ですが、だいぶはしょってしまってる感がありました。
ダイジェスト的というか、唐突に感じるシーンも多く、当時の世界情勢がリアルでは分からない世代にとっては用語も難しく、何となくそういう意味かなと少し離れて見てる感じになりがち。
石取が石油取引委員会と分からず「セキトウ」という音のみが頭の中で消化不良を起こす。メジャー?
石炭から石油へと変わる大転換期。戦後日本の激動の時代が感じにくい残念な作品でした。
でも、逆に原作読んで勉強してみようかなという気持ちにもなりました。
百田さん原作で山崎監督の映画化と言えば、やっぱり
ですから。
なかなかそれを超えるものにはなりにくいですよね。
それにしても百田さんの熱量はとんでもなく幅広そうなので、次は何を書くかが気になって仕方ないです。
一石二鳥
笛付きベビーサンダルってありますよね。
小さい子が歩くとキュキュッと鳴る。
あれって、なかなかすごいアイデア商品だなと思います。
親からすれば、子どもがどこにいるか音で判断しやすいし、周りの人にとっては微笑ましい。注意喚起にもなります。何より複雑な機械を使うことなく、体重がかかることで音が鳴るというシンプルな作り。
一石で何鳥もあります。
いいことを掛け合わせて解決するアイデアって素晴らしい。
ダイソンが吸引力の研究を扇風機に活かし、羽の無いタイプを作ることで安全性が高まったみたいな。
最近、通勤のエスカレーターがちょっとストレスでどうにかならないかなぁと考えています。
そのエスカレーターは上り下りの二機が隣接している普通のタイプなんですが、それが角を曲がった所にあるんです。
そして上りが内側、下りが外側にあります。
当然の事ながら、下りを使う人達は角を曲がるため、内側に寄ります。
でも、上ろうする人が曲がってくるので、ぶつかりそうになるんです。
時間帯にもよりますが、みんなそれぞれアッという感じで避けます。
これって、下りを内側に上りを外側にして、上り口に「上りエスカレーターは外側になります」みたいな誘導看板でもつければ軽減されるのではないかと思います。
たぶん、エスカレーターの上りと下りはモーターの回転で逆にするのは簡単なことではないかと。
何か事情があるのかもしれませんが、渋滞学の問題と本質的に同じだと思います。
ちょっとしたルールとか設計って、結構大事ですよね。共有で使用する備品の位置とか。
子どもの質問に答えられますか?
大人もおどろく「夏休み子ども科学電話相談」 鋭い質問、かわいい疑問、難問奇問に各界の個性あふれる専門家が回答! (サイエンス・アイ新書)
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こちらの本は夏休みの面白放送がまとまっています。
空は、どの高さから空なのですか?なんて簡単そうで難しい質問です。
でも、子どもの鋭い質問が本質をとらえてたりするんですよね。
難しい知識を分かりやすく説明する難しさ。
子どもだからまたいいんです。
これが、大きな子どもだったらー
「ラジオの前のみなさん、こんにちは〜。毎日が夏休みおとな電話相談室の時間でーす。今日はどんなお友達がお電話してくれるのかな。早速、始めまーす。」
「もしもし」
「はーい。こんにちは。今日はどこからお電話してくれたのかな?」
「埼玉の実家からです。」
「おいくつですか?」
「3、36です」
「そっかぁ。お仕事は何をされているのかな?」
「特にしてません」
「そっか。普段は何をしているの?」
「家にいて、ネットゲームしてます」
「お家が好きなんですね。ありがとうまたね」
「えっ、まだー
ガチャン、ツーツーツー
「はい、次のお友達は誰かなぁ」
「もしもし」
「はい、こんにちは。お名前聞かせてもらってもいいかな?」
「美佐子です。」
「ミサちゃんね。かわいいお名前ですね。質問は何ですか?」
「今、会社で不倫してるんですけど」
「えっ、なになに?聞こえなかった」
「フリー
「はい、ありがとうございました。」
ガチャン、ツーツーツー
てな事にもなりかねません。
学生向けの参考書の方がよくできてたりしますよね。
何かを知るのって楽しいですね。
Newニンテンドー3DS専用 MOTHER2 ギーグの逆襲[スーパーファミコンソフト][オンラインコード]
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私がブログを書くと言うとみんなが笑いました。でも読み始めるとー
タイトルはアメリカで有名なキャッチコピーをアレンジしたものです。
一体、何があったんだ?と気になった人が今この文章を読んでいるのではないでしょうか。
ブログのタイトルって大事ですよね。
たとえば、次のようなタイトルだとどうでしょうか。
・玉ねぎ
・テレビ
・ノート
これだと内容がイメージしづらくてあまり読もうという気にならないですよね。
でも、これをそれぞれ
・玉ねぎを水につけて保存していませんか?
・このテレビ番組が面白い。おすすめベスト10
・これで合格!効率重視のノート術
とするだけで、読もうとする人は増えるのではないでしょうか。
何かの商売を始めたい人、動画やSNSの宣伝をしたい人におすすめの本がこちら
- 作者: ジョン・ケープルズ,神田昌典,齋藤慎子,依田卓巳
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コピーの実例が豊富に載っていて、元は古い本なのですが、毎日どこかで目にする宣伝文句がこれらの応用であることが分かります。つまり普遍的な法則がまとまっています。
その昔は、チラシに統計が取れるような記号を入れたり、街頭調査をするしかありませんでしたが、今や簡単にアクセス解析ができる時代。
誰でも大してお金をかけずに多くの人にメッセージを送ることができる現代こそ、どうやって人の関心をひくことができるかが必要となっています。
目次が法則のまとめになっているので、参考書代わりに使うのもいいですね。
↓こちらはコピーというより、ちょっと心に残る短文集という感じです。
季節外れの海の家
こちらは以前紹介した通路にある本棚ディスプレイ
でも、今日その前を通ると、
ただの白い窓。
僕はパチンコはしないのですが、よく通る店の前に
という看板が。
さらにもう閉店したので、
こちらの方がより具体的でなんかグッとくる。
「突然の」という部分が妙にリアルだし、従業員を見かけたらちょっと励ましたくもなるではないか。
でも、時すでに遅し。
もっと射幸心をあおられていれば。
まぁ、自分の性格からしてギャンブルをすると破産すると思うので良かったんだけど。
この寂寞感はどこから来るのか。
閉店セールは少しワクワクするのに、閉店すると途端に心にぽかんと穴が空く。
いつものパン屋が突然、ただの空間になると、商品が、店員が、いたイメージができなくなり淋しくなってしまう。
だったらもっと利用してやれよ、というのは後からの意見で、身勝手ながら淋しいものは仕方ない。
そうしてまた新たな何かが出来上がり、それが定着し、人々の記憶から消え去る。
世代が変われば記憶すらない。
まるで老人が最初から老人であったかのような錯覚にとらわれ、いつか自分もその内側から若者を見て郷愁に浸るのだろう。
人間や自然ならまだ刻まれたものをそこに見るかもしれないが、無機質な人工物は完全に別の物になるから厄介だ。
もしこれが現代文の問題なら、「厄介」には線が引かれ、筆者はなぜそのように感じたのか簡潔に述べよと命令されそうだ。
先日、子どもの頃に過ごした家の周りを何十年ぶりかで散策した。
幼少期の記憶との違いが、なかなか頭の中で変換されず不思議な気持ちになった。
家はそのままあったけれど、風景はすっかり色を変えていた。
問2.色を変えたとはどういう意味か説明せよ。また筆者は一体何者か答えよ。
これが期待外れの生みの遺影である。
ダジャレか。