はずれスライムのつぶやき

どうでもいいことについて適当に考察していきます

悪女と書いてワルと読む

なんでこんな傑作ドラマがDVDやBlu-rayになってないかなぁシリーズ。 

悪女 第1巻 [VHS]

悪女 第1巻 [VHS]

 

 

この主人公を演じたのは、その後、NHK朝の連続ドラマでブレイクした石田ひかり(石田ゆりこさんの妹)。名前は田中麻理鈴(マリリン)。

 

マリリンがコネで入った一流商社の配属先は、暗い地下の備品管理室。

 

そこにいるのはやる気のない社員ばかり。

 

でも、マリリンは初めての社会経験にウキウキワクワクしながら、どんな雑用も楽しくて仕方ない様子。

 

そんな彼女に出世の裏技を教えるのが謎の女性峯岸さん(倍賞美津子)。この二人の出会いがマリリンの人生を大きく変えていきます。

 

彼女は出世に興味を持つマリリンに、清掃担当のおばさんの名簿を渡し、まずは全員の名前を覚えるように言います。

 

こんなことが出世につながるのか?そう思いつつもマリリンは頑張って名前を覚えます。マリリンは誰に対しても挨拶を欠かさない真面目で明るい女の子。

 

そんな彼女が一人一人のおばさんの名前を呼びかけて挨拶するだけで、たちまちおばさん達の間で人気者になります。

 

実は、人事部は普段からこういった評判に耳を傾けており、マリリンはいきなり表舞台へ異動します。そこでは優秀な社員達が彼女の異例の出世を怪しみ、嫉妬やいじめが始まります。孤軍奮闘するマリリン。

 

次々といろんな部署の人間関係に悩みつつ、持ち前の明るさで出世の階段を上っていくサクセスストーリー。

 

原作は37巻まであり、ドラマ版よりももっといろんな部署に異動し、肥大化した組織のうみを洗い出していきます。

 

思いっきり少女漫画の絵柄ですが、内容はなかなか深く、放送後も恥ずかしさを我慢しつつ、買い集め、全巻読破しました。

 

最終巻が出ると決まった時は、作者にやめないで欲しいと抗議の手紙を出し、年賀状(印刷ですが)を頂いたのはいい思い出です。 

 

 

挿入歌は今やエヴァで有名な高橋洋子さんの「もう一度逢いたくて」

 

読売テレビ初のドラマとかいう触れ込みで、当初はその力の入れようのわりに視聴率もイマイチでしたが、回を重ねるごとに内容の面白さから視聴率もアップしていきました。

 

このドラマの成功が無ければ、その後の朝ドラヒロインも無かったのでは?

 

役者陣もすごくて、倍賞さんはもちろん、岸部一徳の嫌味な上司や素敵なチーフを演じた岡本麗さんなど、数々の役者が脇を固め、テレビ録画のDVDは今も宝物です。

 

原作者深見じゅんさんはその後、

 

ぽっかぽか コミック 全15巻完結セット (漫画文庫)

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でもブレイク。昼ドラにもなりました。

 

マリリンは商社の先輩に一目ぼれして、自分も素敵な働く女性になるために頑張るのですが、理由はどうあれ、人が一生懸命に働く姿は、やっぱり素敵だなと思える名作です。