七つの会議
正月に最終回を迎えた「下町ロケット」は思ったより視聴率が無かったですが、面白かったなぁ。
池井戸さん原作のドラマって、パターンはあるけど、いわば勧善懲悪で分かりやすいし、真面目に頑張ってる弱者が勝つという図式が心地いいんですよね。
さて、じゃあ「七つの会議」は?と言えば、
もちろんそのパターンですw
しばらくは、みんな早よ働けよ!ってツッコミまくりなんですが、次第に真相が明らかになるにつれ、引き込まれて行きました。
まぁ、
っぽいと言えば、っぽいですが。
2時間で収めるにはちょうどいい話だと思います。
展開的にも読みやすかったです。でも、それが小気味良い。
ただ、僕はどうしても野村萬斎さんがいかにも狂言的な芝居でちょっと舞台的というか、映像に入り込めない部分もありました。
なんというか、本格ミステリー作品と思って見たら、古畑任三郎出てきたみたいな。
そうだと思って見るならいいんですが、クセが強い、みたいな。
特に冒頭からしばらくは、ちょっと漫画チックで、個人経営の会社ならともかく、ここまであからさまなパワハラってあるかなと思いました。
その辺りは逆に抑え気味の方がリアルな感じがします。
でも、映画という限られた時間内で表現するには、これくらいのデフォルメはありかなと全体を通して見ると思いました。
オリラジの藤森さんが意外に演技が上手くてビックリ。あと、豪華な俳優がどんどん消費されていく事にもビックリw
結果として、池井戸さんドラマが好きな人なら満足できると思います。犯人は誰だ的な楽しみもありますし。
観客の年齢層も20代後半から上はかなり年配の方もいらっしゃいました。
いかにもヒットしそうな作品ですし、何らかの賞を取る俳優さんもいそうな作品です。
ドラマのどんでん返しや重厚感に比べるとまだまだ映画化されてもいい名作がありそうですが、そこまで知らないのでそれは語れません。
でも大画面で見ても悪くない力の入った作品だと思います。
レンタルなら新作のうちに見ておきたい、みたいな。
ミッチーも良かったけど、香川照之さんの顔芸に尽きますね。
思い出すだけで笑ってしまう。
うん、良かった。