タロット占い、始めぇましたぁ〜
人生とは何が起こるか分からないものである。
何が起こるか分からないから人生は面白い。
そして、何を書き出すか分からないからこのブログは面白い。
見事に論理的な文章だ。
出だしから滑っているが、羽生選手のような加点はもちろん無い。
もちろん、だ。
すでにタイトルでネタバレなのだが、ひょんな事からタロットカードに興味を持ってしまったのである。
そう、過去形にするくらいの些かの後悔の念はある。
ちなみにいささか先生は磯野家の隣人である。
というのも、僕は占いを信じないというか信じたくない側の人間なのだ。
ところが、これから書き進めることで僕はどうやらあちゃら側に行くような予感がしている。そして、あちゃら側に足を踏み入れた人間は、ついさっきまで僕がいたはずのこちゃら側の人間からアウェイ感をもたれるに違いない。
フェリーは出発し、聖ちゃんと黒岩くんの関係が教師と生徒に戻れないように。
本題に入ろう。
とにかくタロットカードに興味を持って、ちょっと勉強を始めたわけである。
だからこれから書くことは、あくまでもド素人の人間が現時点で持つタロット占いへの偏見みたいなものである。ただ、ここに超初心者の感想を書いておくことで、いつか読み返した場合、成長を感じられるかもという覚え書きのようなものだ。
では、そもそも僕がタロット占いに抱いていたものとは何だったかと言えば、
怪しい、である。
何だか胡散臭いゾ、である。
そして惹かれた理由は、本格的にタロットをしている人が聞けば怒るかもしれないが、カードゲームみたいで面白そう、である。
まぁ、タロットも元は遊戯用だったらしいので、強ち間違ってるわけでもない。トランプとは違うがルーツは同じらしいし。
僕はある程度大人になってカードゲームの魅力にハマったので、カードというものに少し興味がある。
たまたまいろんな柄の、しかも5000円くらいするカードが急に魅力的に思えてきたのだ。
そこで、興味を持った僕はまず書店のタロットコーナーへ足を運んだ。ほんの5gの後ろめたさを持って周りの目を気にしながら。
そこには様々な入門書や解釈本が並んでいた。手に取ってみると、どうやらタロットというものは人によって読み取り方が様々で深そうである。
まぁ、どんな占いもそうだと思うが、みんながみんな同じ答えを出すのなら職業としても成り立つはずがない。
ある人に占ってもらったらプラスのことを言われ、別の人に占ってもらったら全く逆のことを言われるのが占いだ。
だから、占いは裏が無いのではなくて、裏があるのである。
うららうららうらうらで、である。
落ちた
とは、
北川景子の名ゼリフである。来年の続編が楽しみである。
さて、
タロットカード本のアマゾンレビューを読んでいて、なるほどと思ったのが、
初心者はカードの意味を英単語の意味のように一義的にとらえがちだが、実際は英英辞典のようにイメージを持つことが柔軟なリーディング力を育てるという意見だった。
なるほど、それなら英語を少しはかじっている僕にも思い至ることがある。
例えば、room の意味は何かと聞けば、初学者ほど『部屋」と答えるだろう。
しかし、英語をある程度勉強した人には、それはどういう場面で使うのかと考える慎重さがあると思う。
では、これを
で調べてみよう。
もちろん、
IN BUILDING : a part of a building that has its own walls,floor and ceiling
and is usually used for a particular purpose
といういかにもな説明が最初に載っている。
然れども、
SPACE : empty space that can be used for a particular purpose
POSSIBILIITY : the possibility of sth existing or happenning
というのも載っている。これらは日本語に訳せば、それぞれ「空間」や「余地」となる。
しかし、訳語を覚えていてはキリが無い。だから楽なのは、何かのスペースというイメージを持っておいて、それが建物の中なのか、場所なのか、頭の中なのかを状況に合わせて想起することだ。
trainは常に「列車」とは限らない。a train of thought と言えば「思考の流れ」のことである。これは頭の中にマインドマップのような思考の貨物がいくつもあって、それが列車のように連なっているイメージだろう。
然れば、タロットカードではどうか。例えば、大アルカナカードの一番目と言えば、
このカードの一般的なイメージをこちらの本から引用すると、
始まり、未知、開拓、個性、独創的な考え、自由、冒険、好奇心、可能性、無邪気である。
これは正位置での解釈なので、逆さ向きになると意味も変わるらしい。
ではもう一度、このカードをじっくりと眺めて頂いて、あなたがカードからどんなイメージを抱くか想像してみてほしい。
そう、これはあなたのリーディングテストなのだ。
では、今度はこちらの本から、僕の想像も加えてカードのイメージを引用してみよう。
(合本版)旅人、《愚者》: タロット 78枚の物語 (魔女のアルカナ文庫)
- 作者: 丸木戸サキ
- 出版社/メーカー: 魔女のアルカナ出版
- 発売日: 2015/08/06
- メディア: Kindle版
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若者は旅をしているようだ。足元には崖が迫り、ごつごつとした岩肌が足の裏を刺激する。擦り切れた袖口、どこか宙空を見ている眼差し、最低限の荷物、犬が吠えている。
これらはマイナスのイメージをもたらす要素としてとらえられる。
しかし、よく見ると靴には傷一つなく、一輪の花を持つ余裕さえある。太陽は若者の未来を暗示するように輝き、犬は崖への注意を喚起しているようだ。
という風にプラスのイメージにも取れるのだ。
えっ、崖はどう考えてもマイナスだって?
をめくってごらん。
ほらね。試練はチャンスととらえることもできる。
どないやねん!
けれども、どうとでも読めるのが面白いのではないだろうか。
例えば、このつまらないブログも面白いと思えば面白いのだ。ちなみに白犬のしっぽも白ければ尾も白いだ。
ところで、タロットにはいろんな占い方がある。
占いの形式はカードの置き方によって違う。それをスプレッドと言うらしい。
そして、各カードはそれぞれのカードのつながりで全体から意味を汲み取る。
これも言わば、一義的な単語の訳に縛られず短文のつながりから長文の意味を取るのに似ている。カードのつながりから物語を紡ぎ、時に未来の結果から現在や過去の意味を解釈し直し、引く度に重ねた経験を基にカードに深みを与える。
カードに対するイメージは言わば基礎力だ。それが無ければ長文は読めない。
先ほどのカードはライダー・ウェイト版というベーシックなカードなので、絵柄からイメージするものもよく本に載っているのだが、実はもう一つカードを購入した。
- 作者: Chris Abbey,Morgana Abbey
- 出版社/メーカー: U S Games Systems
- 発売日: 2017/04/15
- メディア: マスマーケット
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こちらの愚者はどんな柄かと言うと
なかなかユーモラスである。
こうなるとまた解釈も異なってくるのだろう。
運命のカードはいつもシャッフルされている。
選ぶのはあなただ。
カードが犯人をあぶり出す。じっちゃんの名にかけて!