言葉を調べるということ
僕は辞書というものが好きです。
辞書というのは、海岸に打ち上げられた魂の抜けた言葉の残骸を寄せ集めたもので、文脈の中に放り込まれて初めてその意味を持つものだとは思いますが、
その残骸が個人的な言語として取り込まれていく作業がとても楽しく、読書の一つの愉しみとして、いろんな言葉のきらめきに出逢うのが愛しくてたまりません。
さて、いい感じでキメてみたところで、
今日はちょっとコトマニア(作ってみた)にはたまらない本の紹介。
今時の人はネットでサラッと分からない言葉を調べて終わりかもしれません。
はてなブログのリンク機能便利ですよね。
見慣れない言葉の下に線が引かれてリンクに簡単に飛べる。
でも、もっと調べたい時もありますよね。
ただ、ネットの情報って信憑性に欠ける事も確か。
書籍の情報も正しいとは言い切れませんが、少なくともプロの編集者や校閲者の目を経ているので、ある程度は信頼性もあると思っています。
そんな時、どんな辞書というより事典で調べたらいいのか、
そもそも調べたいそれは何に載っているのか見当をつける時に役立つのがこちらの本。
教養は「事典」で磨け ネットではできない「知の技法」 (光文社新書)
- 作者: 成毛眞
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2015/08/18
- メディア: 新書
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例えば「句読点、記号・符号活用事典。」もうタイトルだけで面白い。
デザイン系の書籍とかって、装丁やタイトルが凝っているものが多いですが、そんな感じですね。
§、≒ を何と読むか分かりますか?
分かるか!
で、
だから、
そんなこと言っちゃダメですよ。
無駄なことこそ楽しめるのが人間の特権。
この本を読めば、あなたのモヤモヤした何かが解消されるかもしれません。
こんな事典あるんだーと思うだけで楽しめますし、これをまとめた人ってどんな人なんだと思いを馳せるだけでも素敵な時間が過ごせます。